アウトリーチネットとは

ご挨拶

代表理事 伊藤 順一郎


私たちが、ACTを日本へ導入した契機は、精神病院にとって代わる、地域社会に根づいた支援や治療の装置を、日本の中に確立していきたいと考えたことにあります。

治療だけでなく、「社会防衛的視点」を負わされてきたのが、精神病院です。そこでは「連れてこないと診ない」という姿勢が主流で、強制入院の一部や、隔離や身体拘束が一指定医の権限で行われています。医師を頂点とするヒエラルキーも厳然としてあります。このような装置の中では、患者さんの人権を尊重し、人生を取り戻す視点は十分に膨らんではきませんでした。

たとえ精神疾患を持っていても、一市民としての当然の暮らしを地域社会の中で享受する。その実現のためには、支援者が利用者の生活の場に出向き、対等な関係のなか、多職種で多様にかかわり、安心できる人々のつながりの中で個人やその家族が過ごせるよう支援することが大事なのだ。ACTの実践を通して、私たちの思いは確信に変わりました。

そして、このような視点は、他の分野、若者支援やひきこもりをしている人々の支援、困窮者支援などの人々とも十二分に共有できることも私たちは学びました。いまや、私たちは様々な苦労を抱えた人々のメンタルヘルスを保障するために、アウトリーチ活動は欠かせないと考えています。当ネットワークは、そのようなアウトリーチ活動のための人材育成、制度設計、そして多様な質の高い実践の追求をみなさまとともに目指したく思います。

どうぞよろしくお願いいたします。


代表理事 岡﨑 公彦


多様性の中での結束

コミュニティ・メンタルヘルス・アウトリーチ協会(以下アウトリーチネット)の前身であるACT全国ネットワークはACT(Assertive Community Treatment)の実践、普及・啓発を行ってきました。その根底には日本の精神保健福祉に対する危機感、そして変革への熱い思いがありました。

しかし10年余りの活動が内向き、閉鎖的であったことは否めず、ACTの制度化そして精神保健福祉の変革をもたらすまでには至りませんでした。

そのような反省と変革への思いを引き継ぎながらアウトリーチネットは発足しました。

アウトリーチネットでは、アウトリーチという方法論のもと理念に賛同したメンタルヘルス分野の多様な方々が集まります。

すでに全国にいる素晴らしい実践を行っている方々と、同質化していくのではなく多様なものとして、対話し高め合い仲間を増やしていくことで、地域にメンタルヘルスサービスの素地を作っていきたいと考えます。

個々の存在は小さくても集まり結束すれば大きな力になります。

みなさんの参加を心からお待ちしています。


代表理事 梁田 英麿


挨拶に代えて。

最近ではいろいろな分野で「アウトリーチ」という言葉が使われるようになり、魅力的な実践が豊富に展開されるようになりました。しかし、その影におられる、その善意や正しさに傷ついたり支配されたりしている当事者の数は、決して少なくないようです。

法人設立に至るまで、私たちは常々、出会えたことによって醸し出される“親密さ”の裏腹に、出会うが故に与えてしまう“加害性”や“暴力性”が存在するということを念頭に置きながら、「自分がその人の立場だったらどうなのだろう?」という当事者性を大事にしてきました。

これからは、立場の違いなど関係なく、老若男女問わず、当法人がどなたにとっても“こころの安全基地”となれるように組織の運営にも力を注いでいきたいと思います。

そして、汚れた海の水も人の喉に流れる水も等価であるように、皆さまと一緒に“差別や偏見を制御するこころの文化”を育みながら、清濁併せ呑む地域社会の実現を目指していきたいと思います。

何とぞよろしくお願いいたします。


アウトリーチネットの目的


一般社団法人コミュニティメンタルヘルスアウトリーチ協会 目的

当法人は、アウトリーチを通じて、メンタルヘルスの支援ニーズがある人を中心に、社会的孤立状態にある人や、そのリスクがある人、また、その人に関わる人たちが、地域の中で自分らしい暮らしができる社会の実現に寄与することを目的とする。

当法人が定義する「アウトリーチ」とは、リカバリー(recovery)の概念を理解し、訪問を中心に行う「地域生活中心のサービス」(community-based)であり、「その人のあり方を中心に据えた支援」(person-centered)であり、「その人やその人を取り巻く周囲の環境の長所、能力に焦点をあてた支援」(strength perspective)である。


組織図


図:組織図

役員名簿

画像:役員名簿

相談役

※あ→お順

門屋 充郎(十勝障がい者総合相談支援センター)

吉川 隆博(東海大学/日本精神科看護協会)

高木 俊介(たかぎクリニック)

三品 桂子(花園大学)

村木 厚子(元厚生労働事務次官/津田塾大学客員教授)


お問い合わせ先

アウトリーチネット事務局


〒600-8441
京都府京都市下京区新町通四条下る347番地1
CUBE西烏丸3階 株式会社京都ビジコン内

Tel.075-344-5151

Fax.075-344-2051

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【担当:久我・箕輪】


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